最近読んだ本:心星ひとつ
最近購入した本の話になりますが、高田 郁の「心星ひとつ」というタイトルの文庫本です。
みをつくし料理帖のシリーズ文庫本で6冊目となります。
江戸を舞台とした、女料理人の物語ですが、毎回、読むたびに心に響く小説ですね。
主人公の澪と幼ななじみの野江の二人の境遇が、大雨と洪水で、肉親、家の全てを失ったところからスタートして、6冊目、今回の東北大震災と同じ災害なのですね。私も読みはじめて、数年経ちますが。
決して、フィクションと言えない、痛みと苦痛があります。
でも、書店で見つけた途端に買いました。
まだ、今度の本は、途中までしか読んでおりませんが、その中で賄い飯が出てきたので、今日は、その話になります。
残った冷飯をどんぶりに盛り、熱々のお豆腐を乗せて、その上に葱を刻んで、鰹節を薄く切り、おろした生姜を乗せ、最後に醤油を少しタラして、混ぜて食べるシーンですね。
これぞ日本人という賄い飯ではないでしょうか。
おそらく、食欲が出ないときでも、どんどん行けそうですね。
それにしても、「心星ひとつ」というタイトルのなんと、切ない題名でしょうか・
この頃の芥川賞、直木賞作品のタイトルには、絶対登場しない名称ですね。
時代劇だから、当然という答えでは、いい尽くせいない響きが、このタイトルにはございます。
以上、本日のブログでした。